コロナウイルスの検査キットは唾液採取がおすすめ?検査方法を知ろう

新しい年を迎えましたが、今だ新型コロナウイルスは感染拡大を辿る一方。
緊急事態宣言が再び発令される可能性も高まりつつあり、今年もしばらくは厳しい状況が続きそうですね。
ワクチン接種の目途が立つまでは、私たち一人一人が感染リスクを抑えて生活していくしかありません。
自分が感染しているかを知るためには新型コロナ検査専用キットを使った検査が必要です。
最初は保健所などで受けるしかなかった検査も、最近は市販の新型コロナウイルスの検査キットが次々に発売され、今までよりも自由にできるようになりました。
とはいえ検査が自由にできるようになった一方で、その検査方法がどんな検査なのかをちゃんと答えられる人は少ないのではないでしょうか。
コロナウイルスの検査キット一つとっても、唾液採取タイプ、鼻粘膜を採取するタイプなどいろいろあってわけわからないという人も多いと思います。
そこで今日は、新型コロナウイルスの検査方法と検査キットについてお話します。
新型コロナウイルスのPCR検査と抗原検査・抗体検査の違いは?
新型コロナウイルスの検査方法には、PCR検査、抗原検査、抗体検査の3種類の検査方法があります。
でもこの検査方法について、耳にしたことはあっても何が違うのか、明確に説明できるという人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、3つの検査方法の違いや特徴について説明します。
PCR検査はウイルスの遺伝子を検出する検査
まずはじめはPCR検査についてお話します。
PCR検査は今一番耳にする、新型コロナウイルスの検査方法ですよね。
毎日発表される感染者数とは、厳密にはPCR検査の結果「陽性」と判定された人のことを指します。
PCRとは、Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字を取ったもの。
検査では採取した検体に含まれる新型コロナウイルスの遺伝子を取り出し、DNAポリメラーゼという酵素を使って増幅します。
すると、通常は検出できない量のウイルスの遺伝子を見つけ出すことが可能になるのだとか。
PCR検査は70%という非常に高い感度を持つため、多くの国ではPCR検査の結果を新型コロナウイルスに感染しているかどうかの指標としています。
ただし結果が出るまで時間がかかったり、死んで感染力のないウイルスまで感知してしまったりするなどデメリットも多い検査方法です。
また、自費で検査を受けると2万円前後の費用がかかること多いこともネックとなっています。
最近東京に激安PCR検査スポットができたようですが、そこで検査して陰性と出ても陰性証明がもらえないので、結局疑わしい場合は病院で検査する必要があるようです。
二度手間だと思うのですが、とりあえず安心するために受ける人にとってはそれでも良いのかもしれません…。
参考:社会福祉法人恩賜財団済生会-PCR検査・抗原検査・抗体検査の違いとは?
抗原検査はウイルスがいるかどうかを検出する検査
PCR検査よりも短時間で結果を知りたい場合は、抗原検査がおすすめです。
抗原検査では、ウイルスの遺伝子を調べるPCR検査と違い、ウイルスのタンパク質を検査してウイルス自体を検出、現在ウイルスに感染しているかどうかを判別します。
一定以上のウイルスがいないと陽性判断ができないというデメリットがありますが、検査
してから15~30分という短い時間で判断することができます。
ちなみにインフルエンザの検査には、この抗原検査が行われています。
新型コロナの検査は、抗原検査でも病院で受ければ陰性証明がもらえるようです。
参考:
社会福祉法人恩賜財団済生会-PCR検査・抗原検査・抗体検査の違いとは?
もちづき耳鼻咽喉科-新型コロナに現在かかっていない証明書(陰性証明)を発行できますか?
抗体検査は抗体の有無を調べる検査
抗体検査は他の2つの検査と違い、今感染しているかではなく
「過去に新型コロナウイルスにかかっていたか」
もしくは
「抗体をもっているか」
を調べる検査です。
抗体検査は、検査する人から血液を採取し検査を行います。
採取した検体を抗原入りの試薬に入れ、抗体が含まれているかどうかを判別します。
ただ、抗体検査で現在抗体があることがわかっても、どのくらいの期間で抗体が有効なのかはわかっていません。
でも抗体を持っている人からコロナ治療薬の開発を進めることができる可能性も秘めているため、とても大事な検査であることに違いはないでしょう。
参考:社会福祉法人恩賜財団済生会-PCR検査・抗原検査・抗体検査の違いとは?
いち早くコロナウイルス感染の検査結果を知りたいなら抗原検査!
抗原検査はPCR検査と比べて精度は劣るものの、結果がその場でわかるのは大きなメリット。
そのため、一刻も早く新型コロナに感染しているかどうか知りたい方は、PCR検査よりも抗原検査を受けることをおすすめします。
費用も激安を除いた普通のPCR検査より安いですしね…。
最近は病院以外でも購入できる市販の抗原検査も出ていますし、「PCR検査を受けなければいけない濃厚接触者ではないけど不安…」という方は一度検査してみてはいかがでしょうか。
また、感染者が近くで増えてきて、万が一新型コロナウイルスにかかったら心配だという方には、抗体検査がおすすめです。
新型コロナウイルスに感染しているか判定できると謳う抗体検査キットに注意!
検査キットについて調べていたところ、新型コロナウイルスに感染しているかどうかも検査できる抗体検査キットなるものを販売していたとして、消費者庁が対象の6つの業者に行政指導をおこなっていたことがわかりました。
消費者庁-新型コロナウイルスの抗体検査キットの販売事業者6社に対する行政指導について
抗体検査については前途した通り、新型コロナウイルスの抗体を持っているかどうかを判定するもので、現在感染しているかを調べる抗原検査とは全くの別物です。
抗体検査では、新型コロナウイルスに現在感染しているかを調べることはできません。
日に日に感染者数が増加していることもあり検査キットの需要が伸びていますが、こういった消費者の心理状況を悪用する業者がいることも事実。
詐欺被害に遭わないためにも、消費者側は冷静に正しい情報を選択できるよう注意しましょう。
新型コロナウイルスの検査キットの種類!おすすめの採取方法は?
調べてみたところ、新型コロナウイルスの感染や抗体の有無を調べる検査キットには主に3つの採取方法があるようです。
それぞれの検査方法についてご紹介していきますね。
鼻の粘液を拭いとるタイプ
新型コロナウイルスの検査で一番ポピュラーなのは、鼻の粘液を拭って採取するタイプです。
新型コロナウイルスに現在感染しているかを調べるPCR検査・抗原検査でおこなわれています。
ちなみにこの検査、鼻の中に検体を採取する綿棒を入れて、数回こすって検体を採取するのですが、とても痛いことで有名です。
PCR検査ではありませんが、インフルエンザの検査で私も経験済みです。
れっきとした成人ですが、前インフルエンザにかかった時に検査で使用されて思わず涙がでました。
しかも、片方の鼻だけでなく両方の鼻を結構な強さでぐりぐりされるので、粘膜が弱い人は鼻血が出たりするかもしれません。
特に小さなお子さんの場合は泣いたり怖がったりするので、余計にかわいそうですよね…。
血液を採取するタイプ
自分でおこなう新型コロナウイルスの検査には、血液を採取する検査法もあります。
あまり自分で血液を採取する検査って聞かないので、どんな採取方法か調べてみました。
ある検査キットでは、専用キットに付属のアルコール綿で指先をしっかり消毒した後、専用のランセットと呼ばれる穿刺ペンを消毒した指先にしっかり押し付けて指から血液を出すそうです。
…なんかもう、想像しただけで痛そうです。
血を見るのが苦手な私には、絶対無理です。
これはハートが強い大人な方じゃないと無理なんじゃないかな…。
ちなみに、血液を採取するタイプは、ウイルスの抗体の有無を調べる抗体検査でおこなわれています。
唾液を採取するタイプ
最後にご紹介するのは、唾液を採取するタイプです。
現在、PCR検査と抗原検査のどちらも唾液による採取ができる検査キットが発売されています。
検体を採取する綿棒に淡をからめて検査するタイプや、抽出液にそのまま唾液を出して検査するタイプなど、やり方は検査キットによって違うようです。
一つだけ共通するのは、痛くないこと!
唾液での検査なら痛いのが苦手な方や、小さいお子さんでも安心して検査することができるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの検査キットの採取パターンを3つご紹介しましたが、やはり唾液による検査が一番負担なくできて良さそうですね。
自分で新型コロナの検査をするなら安心を保証されたキットを購入しよう
新型コロナウイルスの検査キットは、現在たくさんの企業が市販の検査キットの販売を取り扱っていますが、中には質の悪い検査キットを販売している業者もいるようです。
特に最近はPCR検査詐欺なども増えていますので、通販などネットで購入する際は特に注意しましょう。
調べてみたところ、Sugentechというメーカーの出している新型コロナの抗原検査キットが一番安心して使用できそうです。
唾液検査のみの抗原検査キットであることはもちろんのこと、検出率がなんと96%と高精度。
今問題となっている変異株にも対応しているそうです。
発熱や喉の痛みなどの諸症状がある人だけでなく無自覚・無症状の人もOKなので、念のための検査にもよさそうですね!
使用方法はいたって単純。
- まずは検出液の入っているチューブを開けたら検体を採取するための綿棒をキットから取り出し、鼻腔や口内の粘膜を採取。
- 検体を採取した綿棒をチューブに挿したら5回以上かき回します。
- チューブの側面を押して綿棒から残りの液体を抽出します。
- その後綿棒をチューブから取り出してチューブにキャップを付け、逆さにして検査用カセットの穴に抽出液を3滴加えれば完了。
約10分ほどで結果が判定されます。
こんなに簡単にできて、すぐに検査結果が出るなんてすごいですね(*’ω’*)
帰省や食事で人と会う前の自主検査で感染症リスクを抑えよう
今日は意外と知られていない新型コロナウイルスの検査方法の種類や、市販の検査キットについてご紹介しました。
今や新型コロナウイルスはどこにいても感染リスクがある時代。
感染拡大を少しでも抑えるために、年末年始に帰省や人と食事などの予定がある方は事前の自主検査を考えてみてはいかがでしょうか。
コロナウイルスの不安におびえながら過ごすよりも、自主検査で陰性と証明された方が、きっと安心して楽しい時を過ごすことができると思いますよ!